インターテキスタイル上海2012
世界最大規模のアパレル向け繊維素材展覧会である「インターテキスタイル上海2012」が10月22日(月)~25日(木)にかけて、上海市浦東新区にある上海新国際博覧中心で盛大に開催されました。会期中、13展示会場、150,000㎡の敷地内に国内外のメーカーやバイヤー約3,500社が出展しました。中国以外からはイタリア、イギリス、トルコ、ドイツ、ポルトガル、韓国、台湾、タイ、インドネシア、パギスタンが出展し、日系企業も、日本貿易推進機構(ジェトロ)が設置した「日本パビリオン」を中心に大企業や中小企業50社超が出展しました。経済成長が続く中国のアパレル業界では、高品質性を求めたバイヤーが年々増加しており、外資系ブランドと中国ブランドが中国市場で激しい戦いを繰り広げていることが伺えました。
日本からはジェトロと日本ファッション・ウィーク推進機構が共同で、日系企業を集めた共同出展ブース「ジャパンパビリオン」を設置していました。ジャパンパビリオンは展示会場内でもロケーションのよい場所に設置され、日本の高級で良質な素材は質を重視するようになってきた中国人バイヤーからも注目を集めていました。日本の出展者によると、会期中に数百万元の契約が結べるため、例年、この時期は十分準備を整えて参加しているとのことで、中国市場での販売拡大に期待を示していました。
展示範囲は紡績生地である各種棉、麻、シルク、ウール、化学繊維、機能性生地、刺繍、編み物等に加え、補助材料の各種ファスナー、紐、糸、ハンガー、ラベル等もあり、その他、デザインや紡績品監督、業界出版物や電子ビジネス関連も出展していました。
同展示会は、今年で第18回を迎え、昨年は6万2000人以上の入場者を記録し、23カ国/地域から3100社の出展がありました。今年もそれを上回る来場が予想され、世界中からビジネスチャンスを求める業界関係者が会場を訪れていましたが、他の展示会とは異なりお洒落な人が多かったのが印象的でした。