筑波大学上海教育研究センターが設立されました
筑波大学では、中国での教育研究拠点をより一層強化するため、2012年6月に上海市の華東師範大学国際教育楼内に「筑波大学上海教育研究センター」を設置しました。12月15日、同センターの設立を記念し、大学の国際化とグローバル人材の育成および産学連携促進に関する記念講演会ならびに記念式典が華東師範大学学術交流中心報告庁にて開催され、茨城県上海事務所職員も出席してまいりましたのでご紹介します。
第一部では、筑波大学の辻中 豊副学長及び華東師範大学の範 軍副学長が記念講演され、辻中副学長が「大学の国際化とグローバル人材の育成」をテーマに、筑波大学のグローバル人材の育成方針と同センターの役割と重要性について紹介されました。また範副学長は、「産学研のグローバル提携」をテーマに、華東師範大学と日系企業との連携状況の先進性について紹介されました。両氏は共に、両校が人的交流と学術交流を促進し、日中間の友好関係をより一層強化できることを強調されていました。
第二部の記念式典(レセプション)では、多数の来賓関係者からの祝辞が述べられ、出席した関係者約80名が交流を図り、同センターの活動に対して多くの期待を寄せていました。茨城県上海事務所では事務局を担当している「上海茨城留学生協議会(主に筑波大学を卒業した中国人の集い)」を紹介し、同センターとの協力関係を築きたい旨申し上げたところ、筑波大学側から早速当協議会に出席したい旨の申し出を頂きました。
同センターでは、筑波大学の学生を中国の教育機関に派遣し、武道(剣道)や日本語等を指導するプログラムや上海の日系企業へのインターンシッププログラム、短期中国語研修プログラムの構築支援など新たなタイプの教育研究拠点としての活動が展開される予定です。茨城県上海事務所の主要な支援事業として友好交流活動がありますが、同センターと協力関係を構築することで、例えば県内関係企業へのインターンシップ支援や学術交流など、本県の更なる国際交流の推進に努めてまいります。