上海における日本の将棋事情
5月12日(日)、上海市内の上海光大展中心において、国際ボードゲームカーニバルという子供向けの催しがあり、日本の将棋のブースも出展されると聞いて興味が湧き、行ってきました。
催しは3日間開催されたのですが、お目当ての将棋ブースには、1日あたり300人位の子供の来場があったようです。机に20セットの将棋盤が用意されており、男女を問わず、小学生の子供たちが真剣な面持ちで将棋を指す等、活況を呈していました。今回のブースを出展・運営している「上海許建東将棋倶楽部」によると、上海市内では、将棋愛好者は100万人にも達しており、年々将棋を指す人が増えているそうです。また、将棋は上海市内の100を超える小中学校の授業に取り入れられているとのことで、ルールを知っている子供も多いようです。ルールが分からない子供も、ルールを教わりながら将棋を楽しんでいました。
将棋ブースを出展した「上海許建東将棋倶楽部」は、上海市体育局直属(中国では囲碁・将棋は頭脳スポーツという意味で体育局の所轄となるそうです)の団体で、日本将棋連盟上海支部の認定も受けているとのことでした。当団体は、現理事長の許建東氏が1995年に日本において将棋5段の認定を受けたのち帰国し、普及・教育活動を開始し、2001年に設立された非営利・社会奉仕活動団体です。秋口には、上海において、日中友好の観点から3人1組とする将棋団体戦の開催も企画しているとの話でした。
今回、真剣な眼差しで将棋を指すのは日本も中国も変わらないという印象を受けました。私が小学生の頃には将棋が流行った時期があり、授業休みに友達とよく将棋を指した思い出がありますが、そもそも今の日本の子供は将棋を指すのでしょうか?