浙江省嘉善県姚庄鎮開発区視察会に参加しました(PART2)
2013年6月29日に嘉善県臨滬新区管理委員会による日系企業向けの浙江省嘉善県姚庄鎮開発区視察会が開催されました。本見学会には銀行、コンサルタント会社を中心に9名が参加し、開発区について説明を受けたほか、日系企業を1社視察しました。 茨城県上海事務所では、半年前の2013年1月にも同開発区視察会に参加しており、その時と状況は大きく変わっていませんので、その時にご紹介できなかったことを中心にご紹介します。
1.姚庄鎮
姚庄鎮は、上海市内まで80㎞、杭州市内まで98㎞、蘇州市まで90㎞に位置しており、長江デルタ地域の中でも立地条件が恵まれています。総人口は約8万人程度です。現在、国内企業と外資系企業を合わせて約400社があり、うち外資系企業が約100社余りで、太陽光エネルギー産業、精密機械工業に力を入れています。日系企業は9社が進出しています。
2.浙江省嘉善県姚庄鎮開発区
総面積は約25.36㎢で、そのうち中心地区となっているのが5.8㎢です。現在は、鎮級の開発区ですが、省級への格上を準備中とのことです。 今回視察したのは、中心地域(5.8㎢)の二期にあたる地区(2.8㎢)で、ニ期の中でも1.2㎢は、日本中小企業園(一期、二期)、台湾精密機械産業園(一期、二期)として開発を予定しており、3,000㎡規模のレンタル工場の建設を予定しています。㎡単価は、11元~12元/月を想定しているとのことで、事業規模に応じ、分割してレンタルするなど相談に応じるとの話でした。 電力供給に関しては、華東電力網、上海電力網、嘉興電力網や嘉善県電力網を利用し、鎮内に11万ボルト変電所が3基、22万ボルト変電所が1基備えてあり、十分で電力が供給できる体制になっています。給水状況に関しては、1日10万トンが給水されており、工業、農業、生産業および生活用水としての需要を十分に満たしています。そのほか、ガス供給状況、汚水処理、通信設備、税関、商品検査などの基本設備は充実しているとの話でした。 優遇政策については、投資政策、サービス業政策、人材政策、技術奨励政策、強化政策、ブランド設立政策など多方面から優遇し、進出企業の誘致を図っています。
姚庄鎮は、上海市内から車で1時間と立地条件も良く、開発区内に日本中小企業園を設置準備中であるなど、日系企業の誘致にとても精力的であるとの印象を受けました。 中国進出を検討している企業様は一度視察に行かれてはいかがですか?