筑波大学が上海中学で出前授業を実施しました(2015年)
2015年10月12日、筑波大学生命環境系の教授等が、中国で三指に入る高級中学(日本の高校に相当)である上海中学を訪問し、「同位体を使った水・物質循環の追跡について」、「陸上生態系における土壌有機物と土壌機能について」と題した出前授業を行いました。筑波大学による上海中学への出前授業は2013年以降毎年開催され、今回が3回目になります。
出前授業に先立ち、上海中学の生徒3名と華東師範大学第二付属中学の生徒1名の計4名のほか、上海中学から筑波大を卒業した筑波大学院生が、それぞれ環境に関する研究発表を行いました。生徒の発表や出前授業は質疑を含め全て英語で行われましたが、皆さん流暢な英語を話し、教育レベルの高さが窺えました。
発表を終えた生徒は「すべて英語で発表するのはいい経験になった。今回の研究テーマについては高校1年の頃から調査研究していた。資料準備には2週間程度かかった。発表を終えて自信になった。」と話していました。
生徒の研究発表後には、筑波大学の教授等による出前授業があり、60名強の生徒が真剣な面持ちで受講しました。受講後には質疑応答が行われ、生徒からの質問に対し教授等が丁寧に回答していました。受講後、生徒からは「先端技術に関する教授の説明が分かりやすく、とても勉強になった。」との話がありました。その後、専門分野ごとに5つのグループに分かれてグループ討論を実施しました。
筑波大学上海事務所長である楊英男准教授は、「出前授業はとても評判が良い。生徒の質問は鋭く、環境への関心の高さが窺えた。早速、本学への留学手続きに関する問い合わせもあった。日本の大学が海外のトップクラスの高校と連携するのは本学が初めてであり、評価も高い。今後も継続したい。」と前向きに取り組む方針を示しました。
茨城県上海事務所では、筑波大上海教育研究センターとも協力し、本県の国際交流の推進に努めてまいります。
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